アメリカ トランプ 対 ロシア プーチンとの中東勢力闘争

新勢力と旧勢力の闘争激化~本源意識とイデオロギーの対決へ
 サウジアラビア・UAE・エジプト・バーレーン・イエメン・モルディブの各国は、カタールとの国交を断絶するという発表がありました。
 これを受けて現在、日本海の北朝鮮近海に配備されている米空母カールビンソン、ドナルド・レーガンが日本海から離れたと発表。カールビンソンは整備のため帰港、そしてレーガンとインド洋に配備されている米空母ミニッツがペルシャ湾へ向おうとしています。
 同じ時期にアメリカはパリ協定離脱を発表。欧州では繰り返されるテロ。世界情勢は、なにがどのように動いているのでしょうか。

◆CO2温暖化説は嘘・でっちあげ
 そもそもCO2温暖化説は嘘であり、でっちあげであることは周知のとおり。マスコミも次第に【温暖化】から【気候変動】という言葉に変えてきています。
 トランプはパリ協定離脱に先立ち、アメリカ環境保護極(EPA)の予算を大幅に削減する予算案を議会に提出。これをうけてEPAは職員を大幅に削減することになり、希望退職者を募集し始めています。つまり、トランプは思いつきや気まぐれで言ったのではなく、規定政策どおりに進めていることが分かります。
 いずれは「温暖化説が誤り(嘘)だった」という表明がなされるかも知れませんが、トランプが規定政策どおりにパリ協定を離脱するとしたのは、CO2ビジネスからの離脱即ちロスチャイルド支配からの離脱の明確な意思表明であると言えます。

◆イラン・ロシアとつながるカタール
 カタールは世界最大のガス油田「ノースフィールドガス田」があります。カタールはガス田開発でイランと結びつきを強化してきており、これに反発するかたちで6カ国が国交を断たったと言われていますが、その背後にOPEC内での対立があると考えられます。原油価格の下落が止まらない中、産油国が減産を強化するとともに減産期間を延長したいとする一方で、カタールとイランが反対に増産に動こうとしているからです。
 こうしたエネルギー情勢に介入しているのが他ならぬプーチンです。イランとの繋がりが強いロシアはカタールとも関係を築き、新勢力による独自の供給ルートの確立を進めていると考えられます。中東情勢はロシアがリードし、4月のシリアへのミサイルや今回の国交断絶に見られるように、旧勢力がそれに必死に対抗しているという構図となっています。

◆着実に前進しているプーチンの戦略
 シリア情勢では、ロシアが調停役となり、その存在感を示しました。それを妨害しようとしたのが、4月のネオコン勢力によるミサイル攻撃です。またロシアはすでにトルコやイランともつながっており、NATOの弱体化を水面下で進めています。
 カタールの背後にプーチンがおり、中東を一気に勢力下に置くための戦略に出たとも言えます。トランプのパリ協定離脱も、プーチンの後ろ盾があるからこそ踏み込めたのかも知れません。とは言え、米政権は今なお旧勢力に乗っ取られているのは変わりありませんから、パリ協定離脱はロスチャのCO2ビジネスの方向転換という見方も出来ます。
 カタールのロシア介入を受けて慌てたのがロシチャ・ネオコン・CIAの旧勢力です。米空母の動きを見ればそれは明らかで、プーチンは同時に朝鮮半島から脅威を引き剥がすことに成功しました。

◆旧勢力による安倍叩き
 日本では、加計学園問題で安倍政権が叩かれていますが、これは、ロシアと歩調を合わせようとする安倍政権に対する旧勢力の攻撃です。CIAはかねてから安倍の動きを監視しており、安倍の広告塔である電通の過労死問題を皮切りに森友問題そして加計問題と、次々にスキャンダルを公表し安倍政権の弱体化を図っています。(安倍・日本会議の民族主義は、プーチンのそれと似て非なる民族暴走を孕んでいるため、安倍の動きは要注意)
 ロシア・プーチンと旧勢力の闘いは、今後、目に言えて激化していくと考えられます。

◆本源意識とイデオロギーの対決へ
 プーチンに代表される民族自決主義は、「自分達の力で自分達の生きる場を創っていく」という意志に基き、戦争と貧困しか生まなかった近代思想に立脚したグローバリズムや、それを推進してきた金貸し(旧勢力)と激しい闘いを繰り広げています。
 現在、金貸し勢力はかつての資本力を失い衰弱する一方ですが、彼らの傘下にあるマスコミは、近代思想・民主主義・グローバリズムに洗脳されているため、相変わらずロシアを悪者のように扱っています。
 戦争や貧富格差しか生まなかった事実に誰もが違和感と不整合感を感じている今、その土台となっている近代観念(自由・平等という価値観)や民主主義という制度こそが根本原因であること、一部の金融資本家(金貸し)達が世界から搾取するための騙しの思想であることを、しっかりと認識する必要があります。そしてそれを標榜するマスコミや文化人は、宗教のようにそれらを盲信し、その価値観と異なるものを排除しようとしています。
 人類は500万年の歴史を持ちますが、戦争などの争いごとが起こったのは6,000年くらい前です。それ以前の499.4万年は、民主主義や宗教がなくても仲間同士が助け合い、自分達の力で生きる場所を築いていく共同体として子孫をつないできました。
 私たちが今社会に感じている違和感や不整合感は、この500万年の人類の歴史に刻まれた本源意識から生起しているものです。そこに軸足を置き、近代観念 に代わる新しい言葉や社会のあり方を追求していく時代に、もう突入しているのです。